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石ノ森章太郎ファンクラブが発行してきた会誌『風のたより』には、石ノ森先生が会員のために書き下ろしたイラスト(表紙、ポスター)、ミニエッセイ、オリジナルの小説などを掲載してきました。石ノ森先生が遺してくださったメッセージ、イラストの一部を簡単にご紹介します。

創刊号発刊によせられた石ノ森先生からのメッセージ

ここから石ノ森先生とファンクラブの濃密な関係は始まった!(ちょっと大袈裟?)
まずは記念すべき創刊号によせられた石ノ森先生のコメントから。

『風のたより』発刊によせて 石森章太郎

こういうモノの“ごあいさつ”は難しい。どういうふうに書いたらいいのかサッパリわからない。「風のたより」の発刊おめでとうでもおかしいし、「ファン・クラブ」発足ありがとうというのも変である。まァ、適当にやってチョーダイとでも言っておくか。
大体“ファン・クラブ”等というものの存在はその本人にとってはイササカくすぐったいものなのだ。又、有難いと思う反面迷惑な場合もある。例えばこれまでも何組かの“自称ファン・クラブ”の会員と称する連中がゾロゾロ現れては、強引に話し込んだり、サインをせびったりしては帰っていった。その後何の連絡もないところをみると、どうやらサイン欲しさの“即席ファン・クラブ”だったんじゃないか、等とカンぐりたくもなる。まァ、今度のコレは、どうやらホンモノらしいので、本心から“ドーモ”と感謝の意を表し、その発展に協力を惜しまないつもりでいる。とにかく、ヨロシク頼みます。

創刊号(1968年8月25日発行)掲載

ファンクラブ用『サイボーグ009』の小説とポスター

石ノ森先生は何とファンクラブ用に『サイボーグ009』の小説とポスターを書き下ろしています。
1973年2月20日に発行された会誌(第6巻第2号)にて、小説版の「サイボーグ009/神々との闘い」が発表されました。未完のCOM版『神々との闘い』とは異なるエピソードで、萬画作品を作る際に用意するプロットを基本に執筆された掌編と考えられています。
この小説版は現在、文庫本『サイボーグ009別巻009 a lä"cult"』(秋田書店)に収録され購読が可能です。
ポスターは1975年に石ノ森先生のご自宅で、会員の目の前でイラストが描かれました。彩色はひおあきらさんが担当されました。
このポスターのイラストは現在、『石ノ森章太郎画集サイボーグ009』(角川書店)に収録され購読が可能です。
他にも会誌用特製バインダーのカットに009を描いていただいております。

サイボーグ009 (別巻)

サイボーグ009 (別巻)
【収録作品】
・サイボーグ009(たのしい幼稚園版)
・金色の目の少女
・怪人同盟〈変身〉
・009ノ1〈モンスターを殺せ!〉
・00秘密指令〈ワナをかけろ〉
・サイボーグーちゃん
・THE ENEMY
・赤い砂漠
・サイボーグ009対三億円犯人
小説サイボーグ009〈神々との闘い〉
・ミュータントSHÔTARÔ

資料・データ協力/福田淳一(石ノ森章太郎ファンクラブ)

石ノ森章太郎画集「サイボーグ009」

石ノ森章太郎画集「サイボーグ009」
【収録内容】
原画を年代順に掲載し、その魅力を大公開!
2003年に限定発売された幻の画集の再編集版。約180点のオールカラー。

執筆・構成協力/福田淳一(石ノ森章太郎ファンクラブ)
 

風のたより表紙集

会誌『風のたより』の表紙は、石ノ森先生がイラストを描いてくださったものも多数あります。その一部を紹介します。
石ノ森先生が生み出したキャラクターの多彩さと、我がファンクラブと石ノ森先生との濃密と言っていい歴史を感じていただける事でしょう。
表紙ギャラリーへ ※ボタンをクリックすると別ウィンドウが開きます。
会誌の表紙の他に、会員にプライベートで描いてくださったイラストも多数あり、それらを2004年のファンクラブ35周年には『石ノ森章太郎 PRIVATE ILLUST. COLLECTION for I.S.F.C.』として一冊の本にまとめました(一般非売品)
会員の厚かましいおねだりにも(苦笑)いつも温かく、優しく応じてくださった先生の人柄に触れることのできるファンクラブ特製の記念ブックです。
尚、表紙集は1993年の25周年記念に『風のあるばむ』として、創刊号から276号までを編集して発行しました。(一般非売品)
※現在、『石ノ森章太郎 PRIVATE ILLUST. COLLECTION for I.S.F.C.』、『風のあるばむ』は絶版の為、販売しておりません。

『石ノ森章太郎 PRIVATE ILLUST. COLLECTION for I.S.F.C.』

最期になったメッセージ

1997年9月1日に発行した301号で、体調不良で総会に参加出来ないことへのお詫びのメッセージがよせられました。残念ながらこれが石ノ森先生からの最期のメッセージとなりました。『サイボーグ009』完結編を着手されたことを伝えているのが印象的です。

ファンクラブの皆さんへ
 来年で30年とか、よくまァ飽きもせず、続いたものだと半ばあきれながら大感心しています。
 そんな皆さんと会える総会を楽しみにしていたのですが、ご存じのようにこのところ体調不良、今回も約束を果たせず申し訳ありません。(平山さんにも会いたかった。宜敷くお伝え下さい)
 30周年には(また空約束になるかも知れませんが)必ず出席出来るようにしたいと、思っています。
 代わりにといってはなんですが(空約束で思い出した訳ではありませんが)例の「サイボーグ009」完結編、2000年完成でボチボチ始めました。ホントに!
 では、主不在で申し訳ありませんが、鬼のいぬ間になんとやら、ともいいます。楽しい時間を

石ノ森章太郎

 
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