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作品解説
スカルマン
ストーリー
物語は巨大な組織に果敢に挑む孤高のダークヒーローTスカルマンUの暗躍を描いている。このTスカルマンUは、日本の政財界を影で操る謎の人物に両親を殺され、その復讐の為に、両親が造り出した変身能力を持つ人造生物ガロとともに、殺戮と破壊を繰り返していたのだった。
初出データ
『週刊少年マガジン』(講談社)1970年3(1月11日)号
キャラクター設定
■スカルマン/神楽達男(本名:竜生)
年齢18才。両親は新人類、ミュータントと呼びたくなる程の頭脳と体力があり、人間を何度でも滅ぼしてしまえるような生物研究・実験を行っていたが、15年前に実の両親は殺された。その時、両親が造った変身自在の人造生物ガロに連れられ、浅草界隈をしきっているヤクザ神楽組の親分のもとで養子として育てられた。
やがて、18才になった竜生は実の両親を殺した日本の政財界を影で操る謎の人物に復讐すべく、スカルマンになり、ガロと共に殺戮と破壊を繰り返す。
作品解説
「スカルマン」は1970(昭和45)年『週刊少年マガジン』の3(1月11日)号に、100ページ読み切りとして掲載された。
この『週刊少年マガジン』では、前年の4・5(1月19・26日)号に正月用特別企画で、週刊誌初の100ページ読み切り作品として石ノ森章太郎の「大侵略」を掲載している。おそらく企画が好評だったのだろう。この「スカルマン」は次の年の同企画第2弾として再び100ページで掲載されている。
このスカルマンが掲載された『週刊少年マガジン』には、石ノ森章太郎は大長編のSF作品「リュウの道」を連載している最中で、他の連載作品では、「巨人の星」が第3部“青春群像偏”の1回目であり、「あしたのジョー」は力石とジョーが最後の死闘を繰り広げていた。この1970年には、山上たつひこの「光る風」や、ジョージ秋山の「アシュラ」、上村一夫、真崎守などの作品が掲載され、『週刊少年マガジン』は、T少年UというよりもT青年U的な内容に変貌していた時期であり、おりしも、同年に日本で最初の万国博覧会(大阪万博)が開催され、高度経済成長もピークを迎えようとしていた。こうした土壌の中で「スカルマン」は誕生した。
T怪奇ロマネスク劇画Uと銘打たれたように、TスカルマンUは「死の国からきた髑髏男」と名乗り、相棒のTガロUはコウモリ、ワニ、オオカミと3段階に変身する人造生物という怪奇性を持つ。殺戮と破壊を繰り返す人間の業を背負ったTスカルマンUを主人公に描く、社会派のこの作品は、まさに異色作だったのではないだろうか。
父と母を殺し、日本中の企業、財界、政界までを牛耳る陰の大物に、果敢に挑む孤高のダークヒーローTスカルマンU―この単発の読み切り作品が、石ノ森章太郎ファンのみならず、広く名が知られたものになっているのは、この作品の魅力だけではなく、その翌年の1971年4月からテレビ放映され、爆発的なT変身ブームUを巻き起こした「仮面ライダー」の原点となる作品としても知られているからである。
TスカルマンUがT仮面ライダーUになり、コウモリ男やワニ男等に変身するTガロUは、ショッカーの改造人間に姿を変え、怪奇性が強調された作品として、ブラウン管に登場したのである。
そして、この石ノ森章太郎の手による「スカルマン」が発表されて28年後の1998(平成10)年、世紀末の日本を舞台に、石ノ森萬画の世界を踏襲して島本和彦がこの「スカルマン」の続編を描いている。
 
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章太郎年譜
映像作品

受賞歴
作品解説
 ├009ノ1
 ├スカルマン
サイボーグ009研究叙説
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