まつりの裏側
こみっくパーティ報告書
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はじめに この報告書は、私影王が独自のルートで入手し、信頼できると見なした情報によって作成されています。誤情報も混じっている可能性は否定し切れませんが、現地にて参加者の立場で見聞きしたこと、後日、ネット上にアップされたとあるスタッフの方々の話を、主なソースとしています。 開催以前から様々な懸念が飛び交っていたこのイベントが、実際はどのように開催されていたか調査した結果をまとめました。 ☆開催までの諸データ☆ イベント名:こみっくパーティ 主催:リーフ 運営:コミケ・プランニング・サービス 日時:2000年4月23日(日) 10:00〜16:00 場所:東京ビッグサイト東1ホール(90m×90m) カタログ:販売部数(概算)約50000部(開催日までに第3版まで出回る) 開催日時、場所等表記無し。 来場者数(概算):約3〜4万人と言われている。 《準備会の構成》 代表者「中田」氏及び、複数のこみっくパーティスタッフ(以下、『CPS』と表記。 なお、前述のコミケ・プランニングサービスの略称がCPSだが、ここではこみっくパ ーティスタッフの略称として用いる) 更に、有志によるボランティアスタッフ(以下、CPVSと表記)50〜60名。 ※CPVSは接客経験を重視して書類選考。 開催一週間前、渋谷にてCPVSの集会が催される。 内容は以下の通り。 0,誓約書内容:情報の漏洩厳禁、知り合いを含めた業務中の買い物一切禁止、スタッフに よるコスプレ撮影禁止、一般参加者及びサークルの人間との無駄なお喋り 禁止、その他スタッフとして不適切な行動の禁止 1,班分け及びリーダー決定、当日の服装(スーツ) 以上 CPVSへの内部資料(運営マニュアル)配布は22日深夜から翌23日(当日)早朝。 その内容は、サークル参加者の誘導方法の欠落など、穴の多いものであったとのこと ☆当日の流れ☆ 《参考資料 サークルの机に置かれていた注意事項》 ☆こみっくパーティー当日の注意事項☆ <サークル参加の方々へ> ◆混乱を避けるため、開場前の販売は禁止とさせていただきます。 ◆こみっくパーティースタッフが取り置きを頼むことは禁止いたしております。 サークル様も承諾されないようお願いいたします。 <スケジュール>(一部省略) 8:00〜9:45 入場。見本誌チェック。 9:45〜10:00 館内一時封鎖。館内トイレも封鎖。 10:00〜16:00 開場〜閉場 16:00〜17:00 片付け こみっくパーティー準備会 以上 もっとも混乱したと思われる、当日午前の大体の流れは以下の通り 0500 運営ボランティアスタッフによる設営、終了? 1003 一般入場開始を宣言。しかし、館内の徘徊者排除が進まないため、入場遅延。 1004 結局、なし崩し一般入場。2分おきに入場制限をかけることで混乱を回避しようとす る。 1006 シャッター開放。 1009 とある外周(以降Cと表記)において導線崩壊。外周が完全に崩壊したと宣言。以後、 混乱状態が加速度的に進む。 1015 職責を問わずスタッフからの問い合わせが本部に集中し、機能麻痺。この段階になって ようやく判断を現場リーダーに委任される。 1023 外周フェンス、強風にて倒壊。そこをまたいで不正入場する一般参加者多発。 1219 Cの列が確認されているだけで2ヶ所に存在し、混乱が生じる。(補:以後、実は4本 の列が存在し、その列はすべてスタッフが各自に構築したものと判明) 1242 一般入場列、解消。 ※徹夜組対策は、始発組と徹夜組をブロックに分け、始発・徹夜・始発・徹夜……と、交互に 並ばせたことで処理したとのこと。 ※なお、サークルチケットには偽造防止用のしかけがあり、サークル者入場の際に、裏面にブ ラックライトを当てて確認する作業が行われた。手間のためか、途中からチェックせずに入 場者を入れ始めた。 外周で列を捌いているスタッフの多くはスーツ姿ではなかった。どういうことかと思って調べたら、一般で来ていたコミケ/レヴォ系のスタッフが見かねて手を貸したらしい。 救急車騒ぎが2件ほど。未確認だが、一方はスタッフ(CPVSかCPSかは不明)が一般参加者を殴打したためとのこと。 もう片方は確認済みで、閉幕後の打ち上げの席で、乾杯直前にCPVSの一人が過労でひきつけを起こし、運ばれる。 後者には伏線があり、当日一部のCPVSは昼食どころか水分補給もままならないまま、仕事をさせられたらしい。 スタッフ同士の軋轢もかなり激しく、まともどころなCPVS、怠惰なCPVS、CPS、ごく一部のCPS、の4種に分かれた。 VSから見たCPSはほとんどが怠慢部隊であり、中枢としての自覚が足りない振るまいをしていたとのこと。 とにかく、CPSの評価は今回のイベント関係者の中で最悪だと見うけられた。 ※CPS側には『特務隊』なる「態度の悪い一般参加者を実力行使で排除する」ことを主な目 的として結成された部隊が存在していた。 ☆なぜ、失敗したのか☆ 総合的に見て、このイベントは「企業(プロ)にとっては成功」「一般(VS含む)にとっては失敗もいいところ」といったところだろう(サークル参加者にとってはまた別)。 企業運営側から見れば、1000円のカタログ5万部売却と、大きすぎる騒ぎも起こらなかった(その陰で誰かが泣いたのであるが)ので、成功と見なしたと考えられる。スタッフ打ち上げの席でCPS代表中田氏がそのような発言をしてCPVSの顰蹙を買ったとのこと。 一方、CPVSは憤懣やる方ないといったところで、口々にCPSの手際の悪さや杜撰さを罵り、プロとしての能力を疑うといった発言が多く見られた。 個人的に考察をしてみよう。 これらのことを総合して考えてみると、企業運営側(特に企業側)とごく一部の参加者のグループとサークル参加者と大部分の一般参加者のグループとの間に、明確な「イベントの受け取り方の相違」が存在しているとみなすことができる。 企業運営側は、自社のゲームの現実におけるパロディであるというスタンスを崩さず、いわば「企業主催のゲームショウ」的なイベントを目指したものと思われる。 この姿勢は、会場内でゲームキャラクターによるゲームキャラクターの呼び出しがかかるといったような「お遊び」にも見ることができるし、一般参加者の呼称を「客」としていたことからも伺える。 現実的な混雑の対応が、その「理想」について来れず、その摩擦が「理想」と「現実」の境界線にいるCPVSに振りかかったのであろう。 ごく一部の参加者はその「理想」に引きつけられたようだが、彼らが得たものは現実の厳しさだけだったのではないだろうか。 一般参加者側は、このイベントは当初から多々ある同人誌即売会系のイベントの一つだとしか見ていない。ゆえに、当然運営側は即売会のルールに沿った対応をするものだと思い込んでいたのではないだろうか。 結果、他に比べるものが多過ぎた(しかもそれらは企業運営側の「理想」にもっとも近いところに有るものだった)このイベントは、どうしても「現実」の認識の甘さだけがやたらと目に付くだけの、三流イベントの烙印を押された。 こみっくパーティとは、「イベント」と「即売会」はまったく別物であるということを知らしめる教訓になった。 企業が主催しようがなんだろうが、「即売会」は即売会であり、いかに「イベント」としたところで参加者側は即売会として動く。当然、参加者側と隣接して働く実働スタッフたちは「即売会」として動かざるを得ないので、ここで企業運営側との軋轢が生じる。 混雑という現実的問題を度外視した企業運営側の認識の甘さが、一般参加者を苦しめることになった。一般参加者なくしてイベントは成り立たないが、そのあたりについての思いやりというものが欠けていた部分など、正に「企業主催」を思わせる。 先にも言ったが企業運営側にとっては大入り状態だったので表向きは成功だが、果たして次回があるとして、好意的なお手伝いは現れるだろうか? 少なくとも、情報に敏感な人にとってはリーフという企業のイメージダウンに繋がるイベントであったことだけは事実であろう。 ところで、サークル参加者にとっても、実はこのイベントは「成功」だった。とにかく本が売れたのである。 実は、私のネット仲間で結成されたサークルが今回デビューしたのだが、ほぼ完売という記録を残した。 それだけの価値があったからなるべくしてなった、と思いたいのだが、他の話を聞く限り、多くのサークルが「売れ行きがよかった」と言っていることから、なにか別の作用があったと考えられる。 さらに、もう一つ裏側の事情。 こみパ終了後から2日くらいに渡って、リーフオフィシャルHPの掲示板で、少しでもこみパ運営に否定的な意見を書くと速攻で削除される、という「粛清」が起こった。 この掲示板は、書き込む際にIDが必要になるのだが、消された人の話によるとIDさえも剥奪されたらしい。 したがって、この期間の掲示板は、一方的にこみパを褒め称える信者たちの意見で埋め尽くされていた。 企業は企業。それは理解しているが、だんだんユーザーに対して誠意を失っていくリーフを見るのは残念である。 |