修正履歴 2006/12/26 b24リリース、日記更新。 2005/12/25 b23リリース、日記更新。 2005/04/13 日記更新。 2003/05/18 b22リリース、日記更新。 2002/05/15 b21リリース、日記更新。 2002/04/10 b20リリース、日記更新、N-BASIC on Macintosh様をリンクに追加。 |
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X68000とは
1987年にシャープ株式会社より新星のごとくあらわれたパーソナルコンピュータ。自らを「パーソナルワークステーション」と語りつつもなぜか付属ソフトにはグラディウスが含まれていた。フロッピーディスクのマウント、エジェクトがオートになっていたり、マウストラックボール(マウスにもトラックボールにもなる不思議なマウス)が標準装備されていたり、ツインタワーと呼ばれるルックス、なぜかポップアップする把手がついていたりと、当時の他のパソコンとはまったく異なった方向性を打ち出したパソコンだった。
最初からアセンブラが付属していたり、BASICが他のパソコンとは違う独自の世界観を持ったものだったり、VSと呼ばれる見た目Macなシェルが付属していたり、ちょっとしたワープロが付属していたり、思い出しながら適当に書いているだけでも、ちょっとおかしなパソコンであった。
CPUは名前の通りモトローラの68000が採用されていた。Macで採用されていたり、当時のアーケードゲームで採用されていたりとその実績は知っての通りである。当時Z80や8086をちょっとだけいじっていた作者は、始めて触れた68000でのアセンブラプログラミングは天国だと思った。セグメントなんてものはなく、汎用レジスタがたくさん用意されており、本当に当時は自由な世界をありがとうと思ったものだった。
メインメモリは1MB。最大12Mが搭載可能だったが、金銭的に発売当時それをやれる人間はいなかっただろう。ちなみに作者保有のXVI Compactは夢の12MB搭載を実現している。エミュレータでは12Mまで設定するだけで実現できるので、思う存分当時の雪辱を晴していただければと思う。
ハードウェア、特に画面関係は画期的だった。早い話アーケードゲームのそれと同じだった。テキスト画面、グラフィック画面に加え、スプライトが搭載され当時としてはほぼ無敵と思われる構成だった。当時は4096色中16色程度が主流だったが、65536色同時発色可能なグラフィック画面は他の追従を許さないものだった。でも実際はモードにより65536色中256色だったり16色だったりするのだが。欠点といえば、画面サイズの比率だろうか。横長なディスプレイにも関わらず、表示領域512×512や256×256という不思議なサイズで、1ドットの比率がディスプレイのサイズの比率と同じで横長になるというもの。慣れてしまえばなんてことはないが、16×16のスプライトを表示しても真四角にならないのはやっぱり気持ち悪かった。オリジナルものではそれ程違和感がないものの、アーケード異色ものは微妙に潰れた感じがたまらなかった。今でいうワイドテレビに通常放送を無理矢理の延ばして写しているような感じだといえば分かりやすいか。その他、半透明機能に特殊プライオリティ機能、スーパーインポーズなどなど、エミュレータとして作る場合はなかなか作者泣かせな機能が盛り沢山であった。
音源もFM音源にADPCM音源と贅沢だった。当初はADPCM音源はFM音源とは同期できないただの生音をならすだけのものだったが、ソフトウェア技術の向上に伴い、FM音源とADPCM音源の同期を行い、サンプリングドラムとして使用するということができるようになった。末期には単音しか出力できないADPCM音源をソフトウェアによりリアルタイムで合成しながら再生することで多重にPCMを演奏できるまでになった。今のPCでは考えられない程愛されたパソコンだとしみじみ感じる。すこし前までの携帯電話の進化がパソコンの音源の進化に似ていてちょっと微笑ましかったのは記憶に新しいかと思う。どちらも最後は結局PCM音源に落ち着いたようだが。
初代以降、さまざまなバリエーションのX68000が発売されたが、残念ながら大ヒットとはならず、主流となることはできなかった。今となっては宿敵FM-TOWNSやPC-9801シリーズも消えてなくなったことから、日本製パソコンの運命だったのだろうと思う。
しかし今、エミュレータとなって蘇る!(といいな(笑))
製作著作 YOH (yoh_x68000@yahoo.co.jp)
感想、世間話(?)等おまちしております。